伊調馨がオリンピックに出るには?出場できるための条件とは?

レスリング女子でオリンピック4連覇の伊調馨選手が7月14日、来年の東京五輪行きがなくなった場合、9月にも現役引退する意向を発表しました。オリンピック出場の道は残っているのでしょうか?

伊調馨プロフィール
世界選手権代表試合の結果は⁉
伊調選手が東京オリンピックに出場するには⁈
伊調選手の引退後は?
まとめ

伊調馨プロフィール

伊調馨（いちょう・かおり）

1984年（昭59）6月13日　青森県八戸市生まれ　166センチ。

3歳の時にレスリングを始め、中京女大付高－中京女大（現至学館大）－ALSOK所属。

初出場した02年世界選手権で優勝すると、以降は世界のトップに君臨。

五輪4連覇（アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロ）。

04年アテネ、08年北京大会で姉千春（ともに銀メダル）と連続姉妹メダル獲得にも成功。

リオデジャネイロオリンピックでの金メダル獲得により国民栄誉賞の受賞。

ちなにみ、お兄さんの伊調寿行もレスリング選手で、現在は所属する綜合警備保障(ALSOK)でコーチを務められています。

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世界選手権代表試合の結果は⁉

世界選手権（9月14～22日、カザフスタン）代表をかけた7月6日のプレーオフが和光市総合体育館で開かれました。

伊調選手は、女子57キロ級でリオデジャネイロ五輪６３キロ級金メダルの川井梨紗子選手（24）に負けました。３－３の同点ながら、ビッグポイント獲得による内容差で競り負けでした。

「２年のブランクを埋めるのは難しかったですね。今思えば、４年前に（東京五輪が）来てほしかった」と試合後の会見で苦笑いした伊調選手。

伊調選手が競技を離れていた間に、川井妹の友香子選手（２２）との五輪金メダルを目指して世界の第一線で戦い続けていた川井梨選手との勝負勘の差が分水嶺となったのでしょうか・・。

プレーオフの結果、伊調選手の五輪５連覇の夢は遠のいてしまいました。

伊調選手には、東京オリンピックでオリンピック５連覇を達成して欲しいと思っている日本人は沢山いると思いますので、もし東京オリンピックに出れなかったら、とても残念です。

女子レスリング史上最大の一騎打ち。川井梨紗子を強くした伊調馨の挑戦。（布施鋼治）#レスリング #伊調馨 #川井梨紗子 #東京五輪 #Tokyo2020 #オリンピック https://t.co/hq5WtFQC4g

— Number編集部 (@numberweb) July 8, 2019

伊調選手が東京オリンピックに出場するには⁈

自力での出場がなくなり「今は待つ身」と無念の伊調選手ですが、五輪５連覇の夢が完全についえたわけではありません。

五輪出場の内定は、川井梨が世界選手権の５７キロ級世界選手権で３位以内に入った場合。

川井梨選手が５７キロ級で表彰台を逃し、伊調選手が１２月の全日本選手権で優勝すれば、東京五輪代表の可能性が復活します。

とはいえ、優勝候補の川井梨選手が世界選手権で表彰台を逃す可能性は限りなく低いのが実情のようです。

レスリング協会の関係者は「川井友が出場する６２キロ級は実力が拮抗している。何が起きるか分からない」と別の可能性を示唆しています。

川井梨選手に比べると、妹の川井友選手が６２キロ級でメダルを逃す可能性の方が高いとみられます。

伊調選手は、世界選手権の結果待ちである事に変わりはありませんが、６２キロ級に階級を上げて東京五輪を狙う手もある訳ですが。伊調選手は、「（他階級は）ないです」と断言しています。

昨夏に2年ぶりの復帰を決め、この1年を戦い抜いた伊調選手。プレーオフ直後にも「悔しいですが、悔いはない」と語っていました。

川井姉妹は、姉妹揃って五輪代表を目指すために、リオ五輪前には、川井梨選手（姉）が伊調選手のいる５８キロ級を避け、２階級上の６３キロ級に転級して金メダル獲得に結びつけました。

東京五輪では“逆バージョン”があっても良いと思うのは私だけでしょうか・・。

レスリング世界選手権代表入りを逃した伊調馨選手。
東京五輪への道が残されていないわけではありません。https://t.co/bILgjyoddA

— 産経ニュース (@Sankei_news) July 6, 2019

伊調選手の引退後は?

指導者を視野にマットを退くと言われています。

7月6日のプレーオフから1週間、伊調選手はデリシャススマイル杯東日本大学女子選手権が行われた会場にいました。

復帰後に練習を共にし、時には技術指導もしてきた一回り以上したの大学生の戦いを見守った伊調選手、今回は、日体大の現役選手たちのサポート役でした。

試合の勝負時とは違う、温かな表情が浮かんでいたようです。

日体大の松浪理事長は、引退後に同大の外部コーチとして招きたい意向で「選手は伊調選手から学んで強くなっている。力になってほしい」と述べた。伊調自身も「最近の女子はだんだんとレベルアップしている」と全体的な競技力向上を感じており、「技術面でもそうですけど、意識改革だったり考え方、取り組み方を教えられるように、自分も勉強しなくてはいけない」と見据える。

引用：日刊スポーツ

【伊調 9月五輪消滅で現役引退】https://t.co/l00QmTUI7a

レスリング女子でオリンピック4連覇の伊調馨が14日、東京都内で取材に応じ、来年の東京五輪行きがなくなった場合、9月にも現役引退する意向を示した。他階級での挑戦はせず、指導者を視野にマットを退くという。

— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 14, 2019